遊びすぎて風邪で寝込んでいる今日この頃。
もしかしたら風邪の原因はこのBMWのM6にもあったのかもしれん。
先週、東京に遊びに来てBMW Tokyo Bayで試乗させてもらい、とても素敵な体験をさせていただいた。繰り返しになるが、我々車バカにとっての夢の国は千葉県の舞浜ではない。お台場にある。
そんな我ら車バカの夢の国に、お台場へ観光に行った”ついで”に寄ってきたw
(過去記事のお読みの方であればお台場観光とM6試乗と、どちらがついでかは想像が付くと思うが、、、。)
ここで本日試乗のM6グランクーペの諸元
M6 Gran Coupé
全長x全幅x全高(mm)5,015x1,900x1,395
ホイールベース(mm)2,965
車重 1,910kg
定員(名)5
エンジン
型式 S63B44B
種類 V型8気筒DOHC
総排気量(cc)4,394
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm (EEC))
412〔560〕/6,000
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC))
680〔69.3〕/1,500-5,750
駆動方式 後輪駆動
トランスミッション 7速 M DCT Drivelogic
タイヤ
(フロント)265/35ZR20
(リヤ) 295/30ZR20
4400ccのV8ツインターボ。560馬力のトルク約70kgm。
この数値だけでも遅いはずがないことは容易にわかる。むしろ相当速い部類だ。
ただしこのM6は2013年以来、目に見える改良は加えられていないし、悪い言い方をすればもう6年以上も放置されてる。見た目も古臭さが否めず、一世代もしくは二世代前の古いクルマ感が満載である。
デザインに関しては顕著で2019年の車としてみればかっこ悪い。
特にリアのテールなどはひどい。
BMWとしてもあまり力を入れていないモデルなんだろうな、と思って少々複雑な気持ちで乗車。
デジタルメーター主流の昨今、330kmまでのアナログメーターが目の前にある。
個人的にはアナログメーターの方が好きなのでむしろこれは良い。
エンジンをかけると野太い『ガオン!』という排気音が只者ではないことを匂わせる。
クリープのないDCTなのでアクセルを踏み込みそろそろと動かすと、ほとんど踏んでいないタウンスピードにもかかわらず『これは踏み込んだら相当来るだろうな』という感じが伝わる。
アクセルペダルの踏み込み量に対しての車が押し出される感覚、そしてペダル踏みしろの残り具合がそう感じさせるのだろうか。
M2試乗時には感じられなかった手に余る感覚である。
相変わらずこのガチなMモデルであっても日常での乗りやすさ、突き上げの不快さなどはコンフォートモードで走っている間は皆無。ガッツリ踏み込まなければ免許取り立ての人や、車に興味のない女性でも普通に買い物に使える懐の深さがある。
そして当然4400ccもあるので低回転から力もあり、回さなくともズンズンつき進んで行く。(マセラティのグランツーリズモなどは4700ccあってもミジンコくらいの低速トルクしかないのでこうはいかないが)
遠くからはV8の野太い排気音、決してうるさくはない。しかし、とても気持ちのよい重低音である。
しばらく進んで前が開けたので少し踏み込んでみた。
『ゴロロロロロ、、、がるるるるるー!!!』
擬音語で表すとそんな感じである。
ある程度4000回転とかそれくらいを境目に二次曲線的に、グッとネコ科の動物のように身を沈めてロケットランチャーから発射された弾のような加速を見せる。
これは速い。FRのせいか、ものすごく速く感じる。
試乗はコンフォートモード指定なのでスポーツモードを試すことは出来ないが、それにしてもコンフォートモードでこの加速とは!!
M2クーペは踏みきれる痛快な加速だったが、こちらのM6は暴力的な加速である。ウェッティーな路面で底まで踏めば間違いなく意図しない方向に飛んで行きそうだ。
以前乗っていたFerrari360モデナなんかとは比べ物にならない加速力。
現代のパワーウォーズを見ると2シーターを除くこれらのハイエンドモデルは6気筒ツインターボが主流になっていきそうだ。そうなると、今後はこのようなV8エンジンは益々貴重なものになっていくのだろう。
現行M5も同じ4.4リッターV8ツインターボを搭載してるので、まだしばらくは大丈夫だと思うが時期M6辺りはダウンサイジングになっていくのかもしれない。
俺は笑顔になれる車が大好きだ。
自分と同じ感覚を持つドライバーならきっと笑顔になるサウンドとパワーだし、車に興味のない同乗者でも乗車中に大声を出させることが出来るw
世の中そんな車は多くはない。
M6グランクーペは寝不足なのか目の下にクマがあってデザインも古臭いが、2019年現在でもドライバーを笑顔にすることが出来る素晴らしい夢の車だった。
で、真ん中の人足どこ置くの?w