Audiの定期点検に行った際、2時間位かかるということでTTSの2018年モデルをお借りしてドライブに行って来たレビューです。先に結論から言うと、今年乗った車の中でダントツ一番良い。まじめに手に入れたいと思った車でした。それでは以下詳細で。
【走行性能】
2Lの4気筒ターボモデル。エンジンスペックは286ps、38.8kgm。
以前乗っていたFerrariの360モデナがトルク36kgm位だったと記憶しているけれど、約半分の排気量でこのトルクはさすがターボというべきか。
以前2018年モデルS3スポーツバックに乗っているのでエンジンパワーはおおよそ想像はつくし、実は素のTTに乗った時あまり楽しくなかったのでそんなに期待せずに乗車。
ところがどうだろう!!
もう乗ってびっくり!Sがつくとこんなにも良くなるのかってくらい気持ちよいパワー。扱いきれないパワーというほどではなく、音や加速感がとっても気持ちいい!
めちゃ速くはないけれど、急加速をすればいつでも助手席の人に大声を出させることは出来るw
音は高回転まで引っ張ってシフトチェンジすると『バフッ!!』っていうし、音を作ってあるのか上位のRSシリーズ、もっというとR8にも通じるような中回転の『ボロロロローっ!』って音から段々上に行くにつれて『ガルルルルーっ!』と粒がそろっていく音の変化が気持ちよし。
【乗り心地】
乗り心地もとてもいい。
ダイナミックモードやスポーツモードに入れると排気音がひとまわり大きくなるんだ。コンフォートにするとサウンドは控えめになり、足も普段乗ってるA3とほとんど差はないくらいおとなしい。
2015年頃の情報では足がコンフォートでも硬すぎるとあちこちのブログで見かけたけれど、マグネティックライドがいい仕事しているのか今回試乗した18年モデルTTSでは硬すぎる足問題は完璧に解消されている様子。
中もそんなに狭くないし不通にデートカーに使える感じ。
クアトロの恩恵かライバルの価格帯であるポルシェ718ケイマンと加速力は同等だが、助手席に乗っていてもTTSのほうが安定感があり全然怖くない。
(718ケイマンは運転してるとなんともないが、全開加速は助手席マジで怖いw)
助手席に人を乗せる機会が多いが気持ちよく走りたいので困っている人がいたら間違いなくケイマンではなくTTSをオススメする。
まるいおしり。
横に張り出したサイドスカート?の部分が素敵!
【燃費】
試乗のため未計測。
【積載性】
後ろの座席は人間が乗る前提でなければ使い勝手の良い荷室。
試乗中も手荷物を置いていたし、後部座席のレッグスペースがほとんどないのが幸いして、、、つまりリアシートがフロントシートから近い。
後ろを向いて手を伸ばせばA3より近いところに手荷物があるので楽!
道交法を無視すればリアシートを倒してフラットにしたほうが人が乗りやすそうw
ダメだけどね。
トノカバーは3秒で外せる。リアシートの両背もたれを倒すと結構広くて、基本2人以下で乗るのであれば全く不足ないスペース。大きいものや長いものも乗りそう。
【故障経験】
試乗のため不明。試乗中はなしw
【満足している点】
手ごろなサイズと過不足ないパワー!
まさに丁度いい!そんなに足が硬くない。音!!
【不満な点】
後ろから見るとあまりかっこよくない。
スポーツカーってのはケツがかっこよくなけりゃいけねえって寅さんが、、、。
後はシフトチェンジのタイムラグ。
DCTによるシフトチェンジするスピードは速い。でも、ダイナミックモードに入れてもシフトパドルを引いてそれが反映されるまでに体感1秒弱くらいの間がある。
例えばスマホで『こんにちは』と打った場合処理が遅く『こん…にちは!!』と後半が出てくるような感じで、この辺はこの価格帯の車のDCTはみなそうなのかもしれないが18年モデルのゴルフGTIも含めて全て共通の不満。
ダウンシフトはパドル引いた長後にブリッピング&ダウンするのだけれど。
パドル引いた瞬間にスパッと回転が落ちてギアが変わってくれれば最高。現状アップシフトは反応が遅い。
操作の楽しさに直結するところなので改善希望。(価格帯的に難しいかな??)
【総評】
トータルで考えてみるととてもいい車!
とてもいいどころではなく今年乗った車の中でダントツで一位。シフトアップの反応速度が少しだいぶ気になるけれどwだから全くダメってことにはならないほど魅力的!
デートカーに使え車内で音楽を聴きながらおしゃべりする用にも使える上、峠やサーキットや高速で飛ばすにも使える万能マシン。荷物も載るしエアコンも効く。
いやマジで万能だと思うよ。
シフトアップ反応速度とおしりのデザインが好みではないことを除いて5点満点中4.3点。