ホンダの空冷直4最終モデル。
10年くらい前からずっと気になっていたホンダのCB1100。
レトロな見た目と空冷の味わいのあるエンジンに魅力を感じていた。そんなCB1100が生産終了し、ファイナルモデルを予約販売するというので注文してきた。納車は1年後らしい。
想像以上の注文数により予約の早期打ち切り
今回CB1100ファイナルエディションは伝統的なスタイルのEXと、今どきなデザインになったRSと2モデルラインアップされた。
どちらもカッコよくて迷ったのだが、やはり自分が当時憧れた姿をしているEXの方がいいと思い、伝統的なスタイルのCB1100EXを注文。
CB1100なんて元々知る人ぞ知るバイクというような立ち位置で、派手要素ゼロで地味なので、街中で見かける事もほとんどないバイクだった。(個人的にはそういうバイクだからこそ好き)
1600台限定でファイナルエディションを予約販売と言っても内心
『そんなに売れるのか??』
と思って静観していた。
11月末で注文受付終了だったのだが、なんと注文が殺到して10月末で強制打ち切りとの報道!
ほんとかよ!
日本人は限定モデル好きで、”限定”と名称が付くとすぐに飛びつくと雲上ブランドの営業さんも言っていたが二輪車もそうなのかも。
というより、潜在的には気になっているものの地味だし、同じ金額でもっと今どきのカッコイイバイクが買えるから、、、と思っていた人が生産終了の報を受けて殺到したとか、、、。
何にせよ、自分が魅力的に思っていた不人気バイク(失礼)がこれだけ多くの人に支持されている事を受けて、嬉しいような悲しいような気持ちになった。
最寄りのホンダ正規販売店にまだ受付枠は残っているか訊いたところ
『明後日まで!それまでであれば好きな仕様でオーダー可能!』
という事だったので、早速行って来た。
その前に自分が思うCB1100の魅力を紹介しよう。
写真はホンダ公式から。
日本の風景にピッタリなこの昭和時代から何も変わっていないような姿。
誰もがイメージするバイク本来の形。
バイクに跨りキーをオン。
セルを回すと空冷エンジンに火が入る。
クラッチを握り、ギアを1速に入れアクセルを捻るとノスタルジー溢れるサウンドと共に車両が進みだす、、、。
こんな感じ。
スピード勝負とかコーナリング速度も全て関係なし。
哀愁、郷愁、歴史、空冷、元祖、MT、、、
こんなワードが満載のバイクだ。
素敵すぎないか??
家にもう一台スピードキングのS1000RRがあるので、全く違う用途のバイクが来ることになる。
また商品に対するこだわりもすごい。
偽物のメッキ調ではなく、メッキ部分はクロームメッキ。
パーツ1つもこのように職人の手によりバフ掛けされ磨かれる。
ピカピカに磨き上げられたパーツ。
これが塗装されこの部品になる。
こんな人の手が入った部分がCB1100には複数ある。
車好き、バイク好きにはこういうのが本当に響くのだ。
メッキフェンダーにタンクの塗装も美しい。
現実に戻ってホンダ正規販売店に行って来た。
自分が行ったときは新車購入の手続きのお客さんが多く、対応するスタッフが足りていない様子。
バブルを感じる。
ちなみに、店に到着した時は別の人がCB1100の商談をしていた。
大人気。
申込用紙に一通り記入しカタログを貰って帰る。
納車は今頼んだ人で来年の秋ごろの予定なのだとか。
忘れそうだ。
自宅に戻ってからパンフレットを広げる。
この赤いCB1100EXがまさに自分が注文したのと同じ仕様。
納車されるまでまるまる1年の予定。
毎日楽しみにしていると辛いので、一旦忘れることにしよう。
人にもよるだろうけれど、自分の場合はやっぱり同じ。
今のカッコいいモデルよりも昔憧れた車やバイクにビビッと来るんだ。